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こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
東洋医学では、冬の季節は「腎」との関係が強いと考えられていることを以前にブログで書かせて頂きました。
今回はこの「腎」について少し深掘りした内容を書いていきます。
興味のある方は是非読んでください。
東洋医学では、五臓六腑のバランスを重要視しています。
何かが飛びぬけて強くても、何かが極端に弱くなっていても、バランスを取ることができなくなり、身体に不調をきたします。
この五臓六腑は、時間や季節、気候により流動的に強さが変わってきます。
その中でも季節の影響による変動が一番大きく出ます。
冬は腎が活発になる分、元々腎の弱さがあると、腎が疲れやすくなります。
腎の生理作用は大きく3つに分かれています。
1つめは、水分代謝です。
2つめは、成長・発育・生殖に関わってきます。
3つめは、深い呼吸に関わってきます。
1つめの水分代謝は、
尿の生成と排出に関わってきます。
身体を巡った水分を濾過して綺麗な水分に変えて再度身体に巡らせたり、
尿に変えて排出したりします。
東洋医学では感情は五臓が主っていると考えられています。
怒りは肝、喜びは心、思い悩むのは脾(消化器)、悲しみは肺、
そして腎は恐れと驚きです。
子どもが怖い夢を見ておもらしをするのは腎が関係していると考えられます。
また、水分の循環が悪くてむくみが出るのも腎が関係してきます。
2つめの成長・発育・生殖についてです。
腎には、両親から受け継いだ「先天の精」と飲食によって得られる「後天の精」が収められていると考えられています。
精とは、力の源や元気の源みたいなイメージです。
この先天の精は減少していく一方ですが、後天の精によりこの減少を抑えています。
この2つの精が合わさったものを「腎精」といいます。
この腎精の中には、成長に関わる「天葵」という物質があります。
今でいうと性ホルモンにあたります。
その物質により成長が促されます。
女性は7の倍数で、男性は8の倍数の歳で大きく身体の変化が起こるとされています。
女性の方が成長の速度が早いです。
小学校の時に女子が男子を見て子供だなと感じるのも頷けますよね。
またこの腎性は骨髄、脊髄、脳髄を栄養していると考えられています。
腎は髄と骨との関係も密接です。
腎を傷める原因として、睡眠不足や過労、性行為の過多、冷え等々。
腎が弱っている状態だと、ヘルニアになりやすかったり、腰痛を起こしやすかったり、
骨折したときに治りが悪かったりします。
前述のように腎精は性ホルモンとの関係も強く、生殖能力とも大きく関わってきます。
腎の機能が低下している状態だと性ホルモンの分泌も上手くいかずに生理不順や不妊の原因になります。
腎を回復させるには、適度な休暇と睡眠と保温が大切になります。
また飲食から得られる後天の精を充実させるために、食事に気をつかうことも大切です。
また、腎は身体を温める大元の役割も担っています、
消化器を温め、消化を促すという役割も担っています。
腎が弱っていると消化が上手く行われずに色が薄い水様便が出ます。
こういったときは、身体を休めることを最優先にして頂けたらと思います。
今回はここまでの内容で終わらせていただきます。
腎精と血の関係や、腎精と毛髪の関係など、他にも内容があるのですが、
それは次回に書かせていただきます。
2019.12.9