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こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は、月経の周期を東洋医学の見解で見たものを書いていきます。
まずは月経のメカニズムについて少し書いていきます。
月経は約28日の周期で毎月起きます。
この月経周期はホルモンの作用により調整されています。
月経に関わるホルモンは脳にあるえんどう豆程の大きさの下垂体という場所から分泌されます。
ここが司令塔の役割を果たして、
卵巣に働きかけます。
その卵巣からさらにホルモンが分泌されて卵胞の成長や子宮内膜の増殖を促したり、妊娠しやすい状態にしたりします。
月経周期は低温期と高温期があります。
これもホルモンの影響を受けています。
低温期は、月経時と排卵が行われるまでの約14日間です。
高温期は、排卵から次の月経が起きるまでの約14日間です。
①月経時(約3日~7日)
妊娠されなかった場合は女性ホルモンの分泌量が少なくなり厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち排出されます。
それと同時に下垂体からのホルモンによりまた新たな卵胞が作られ始めます。
②子宮内膜が増殖する時期(約7日間)
月経後から女性ホルモンのエストロゲンというホルモンの分泌が増えていき子宮内膜が増殖していきます。
このエストロゲンの分泌がピークに達した時に下垂体からのホルモンが分泌されて排卵を促すのと、プロゲステロンという妊娠に必要なホルモンの分泌量が増えていきます。
このプロゲステロンの作用により体温は上がり高温期へと入っていきます。
③排卵後~着床(約7日間)
排卵後、受精した場合はその受精卵は子宮に移動して子宮内膜に着床して妊娠が始まります。
④受精卵の育成(約7日間)
妊娠した場合はプロゲステロンの分泌が引き続き行われ続けて受精卵の育成が行われます。
受精が行われなかった場合は、
エストロゲン、プロゲステロン共に分泌が減少して月経が始まります。
ここまでが大まかな月経周期の内容です。
次にこの月経周期を東洋医学の見解から書いていきます。
東洋医学では、月経周期に関わってくる五臓は、
脾と肝と腎です。
また物質でいうと、
気、血、精です。
脾は消化器にあたり、消化吸収を行い、血の源になる栄養物を生成します。
また血管から血が漏れでないようにする作用もあると考えられています。
肝は血や気の調整機能があると考えられています。
腎は両親から受け継いだ先天の精や食事から得られる後天の精を蓄えています。
精とは生命エネルギーのようなものです。
この精は血や気にも変化すると考えられています。
腎の作用によりこの精が漏れでないようされています。
気は様々な作用があり、
温める作用、推し進める作用、変化させる、物質の形を留める作用等があります。
①月経時
妊娠がされなかった場合は、子宮自身の作用により血を排出しようと働き始めます。
肝の気や血を調整する機能がそれを助けて、脾や腎の血を漏れでないようにする作用を上回ることにより月経が起こります。
②子宮内膜が増殖する時期(約7日間)
月経後、血を子宮に届ける為に脾は血を生成し、肝は貯蔵していた血を送り、腎は精を血へと変化させて子宮に届けます。
この時期は低温期にあたります。
暴食などで消化器を傷めていたり、
ストレス過多などで肝を傷めていたり、
睡眠不足で腎を傷めていたりすると、低温期は伸びてしまいます。
③排卵~着床(約7日間)
この時期は血よりも気が子宮内に充実していて、その気の作用により排卵が起こります。
この気は肝が調整しています。
また精は血ではなく、気に変化されます。
気が充満していることにより高温期へと入っていきます。
肝の弱さがあると排卵時期がずれやすくなります。
また脾や腎の弱さがあると不正出血がみられることもあります。
④受精卵の育成(約7日間)
受精卵は胎児へと成長していくために気、血、精が多量に子宮に注がれます。
その為気の滞りが起きるので、ほてりや頭痛、乳房の張り等が少しばかり出てきやすくなります。
元々気の滞りがある場合はそれが顕著に出てきやすくなります。
妊娠がない場合は次の月経の準備になります。
省いている内容もありますが、ここまでが東洋医学での見解です。
月経の周期に合わせた施術をさせて頂くことにより、施術の効果にも影響してきます。
月経に関して悩みがある方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.2.22
こんにちは。リフレの行田です。
今回は生理痛について書いていきます。
生理痛は約60%~80%の方が感じていて30%の方が就労困難となるまで強く出るというデータが出ています。
生理痛には子宮内膜症や子宮筋腫などが原因となり起こる場合と、
骨盤内に病変がないのに生理痛が起こる場合があります。
今回は骨盤内の病変がないのに生理痛が起きていることに対して書いていきます。
まずは、原因です。
原因は様々な説が出ています。
心因性の問題、ホルモンの関係、子宮筋が過度に収縮することによるもの等など。
その中でも有力なのがプロスタグランジン説です。
プロスタグランジンという子宮からも分泌される物質があります。
このプロスタグランジンは排卵後から分泌が活発になっていき生理中はピークに達します。
作用は子宮筋の収縮をさせて月経血の排出を促す事です。
生理痛が無い人に比べて生理痛がある人はこのプロスタグランジンの量が多いことからプロスタグランジンが生理痛に関係していると考えられています。
プロスタグランジンはいくつか種類があります。
その中でも、プロスタグランジンF₂aとプロスタグランジンE₂という物質が生理中に多く含まれています。
プロスタグランジンF₂aは子宮筋の収縮に関係しています。
プロスタグランジンE₂も子宮筋の収縮に関係しているのですが、妊娠しなかった場合には子宮の収縮を制御する方に働きます。
また、痛みの感受性を上げる作用があります。
痛みの感受性を上げるというのは、痛みを感じやすくするということです。
このプロスタグランジン自体に痛みを出す作用は無いのですが、
痛みを起こす物質と一緒に作用することにより痛みが発生します。
プロスタグランジンの作用により子宮筋が過剰に収縮すると子宮内の圧が高まります。
それにより子宮筋が貧血状態になり痛みを起こす物質が発生すると考えられます。
元々血流の状態が悪いと月経血の排出が上手くいかずに過剰に子宮を収縮させる必要があると考えられます。
また、身体に冷えがあったり、子宮に神経が伸びている腰骨や骨盤のズレがあると子宮も機能性を失い、上手く収縮が行われずにプロスタグランジンが過剰に分泌され、結果過度な収縮を起こしてしまうということも考えられます。
次に東洋医学の方面からも生理痛を見ていきます。
東洋医学では月経血が滞ったり、子宮の動きが阻滞することにより生理痛が出ると考えられています。
月経血や子宮の動きが阻帯する状態は大きく3つのタイプに分けられます。
①気の滞りによるもの
東洋医学では気のコントロールをしているのは肝だと考えられています。
情緒の変動などにより肝によるコントロールが上手くいかなくなると月経血や子宮の阻滞が起こり生理痛を起こします。
症状としては、下腹部や胸の脇の部分、乳房が張って痛みやすくなります。
また、月経血に塊が混じっていることが多いです。
気の滞りによる生理痛は身体を定期的に動かすことができると発散しやすくなり症状の改善が診られることが多いです。
②冷えによるもの
濡れた身体で冷たい風にあたる等の外部からの刺激による冷えであったり、
生ものや冷たい飲み物を過剰摂取するなどの内部からの刺激による冷えのどちらにも
当てはまります。
この身体の冷えが子宮に影響を与えて、月経血と子宮の阻滞を起こして生理痛を起こします。
症状としては、下腹部に冷えが感じられ痛みを伴います。
このタイプによるもの月経血に塊が混じることが多いです。
③虚弱体質によるもの
元々虚弱体質であったり、過労や性交渉の過多により身体の体質が弱っている状態だと、
子宮を栄養する力が弱くなり痛みが起こります。
症状としては、痛みの程度は弱いですが、腰の方のだるさ等も伴うことが多いです。
実際はより複雑化しているので、上記以外の内容から血流が悪くなり生理痛を起こすこともしばしばあります。
「生理痛」といっても皆が同じ症状、同じ原因ということはありません。
自分の生理痛の原因はなにで、日常生活で自分は何を気をつけたらいいのか?
自分にとってのケア方法を知ることから始めてみませんか?
生理痛で悩んでいるという方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.4.2
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は月経前症候群(PMS)について書いていきます。
月経前症候群とは“月経前3日~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で月経発来とともに減退ないし消失するもの”と定義されています。
身体症状は頭痛、腰痛、乳房の痛みや張り感、お腹の張り、下腹部痛、便秘、下痢、
食欲減退・亢進等の症状がみられます。
精神症状はイライラ、不安、緊張感、抑うつ、集中力低下、疲労感、昼間の眠気等の
症状がみられます。
上記の症状以外にも様々な症状がみられます。
この月経前症候群の原因はまだ解明されていません。
その為、色々な説があるのですが、近年有力視されているのが「セロトニン説」です。
セロトニンは脳内で働く神経の伝達物質です。
このセロトニンが正常に分泌されていることにより、精神は安定し感情をコントロールすことができます。
月経前症候群の方にセロトニンの分泌を促す薬を投与すると症状が改善されることから
セロトニンとの関係が深いとされています。
セロトニンと関係が深いものとしてはGABAです。
チョコレートの商品名にもなっているので聞いたことがありますよね。
このGABAも神経の伝達物質で、脳の興奮を抑える作用があります。
言い換えるとリラックスを感じさせてくれる物質です。
セロトニンの分泌量に応じてGABAの分泌量も増えると言われています。
また、セロトニンはノルアドレナリンとドパミンをコントロールしています。
ノルアドレナリンは人が積極的な行動を取るうえで大切なホルモン、または神経伝達物質です。
ノルアドレナリンが働くことにより、やる気や集中力、積極性、集中力が出ます。
ただ、過剰に分泌されると攻撃的になったり、パニック障害などの症状を引き起こします。
ドパミンは何かを達成して喜びや快楽を感じさせる神経伝達物質です。
意欲を掻き立てて、それが楽しいと思わせる物質です。
他にも食欲や、性欲、探求心などもドパミンが関係しています。
ただ、分泌が過剰に分泌されると依存症になる可能性があります。
ノルアドレナリンとドパミンのバランスを取っているセロトニンの分泌が少なくなると、
これらが過剰分泌を起こしたり、分泌不足を起こしたりします。
セロトニンの分泌が減少する結果、性格が攻撃的になったり、憂鬱な気分になったり、
集中力が落ちたり、やる気が出なかったり、食欲が落ちたりと様々な症状が出てきます。
近年ではセロトニンと女性ホルモンの関係があることもわかってきました。
では、セロトニンの分泌を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。
それは朝食に必須アミノ酸のトリプトファンを含む食事を摂ることです。
朝にトリプトンファンを摂取することにより日中に太陽の光を浴びてセロトニンの
分泌が増えます。
トリプトファンを多く含む食材は、
豆腐、味噌、納豆などの大豆製品。
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品や穀類です。
勿論、これらの食材を摂っているから解決!というわけではありません。
過度なストレス下に居るのであれば、そこの解決をはかる必要がありますし、
寝る直前までスマホやタブレットを見ていては、睡眠が浅くなりセロトニンの分泌も減少します。
悪い習慣を少しずつ無くしていき、良い習慣を少しずつ取り入れていく。
こういった作業が大切だと考えています。
東洋医学での見方ですと、月経前症候群が出始める時期の生理周期の身体としては、
気が充満している時期です。
気のコントロールが上手くいかないと「張りや張ったような痛み」を感じます。
乳房の張り・痛み、お腹の張り、腰の張り・痛み等など。
また気のコントロールが上手く行かないと、その気が胃に流れ込みます。
すると、胃痛を起こしたり食欲を落としたりします。
気は温める効果がある為、過剰な熱となることもあります。
コントロールされていない気が胃腸に流れ込み、胃腸に熱が生じると過剰な食欲を起こすこともあります。
気が頭部に上れば、頭痛やイライラなどを起こします。
血は気で動かされていると考えられています。
気がコントロールされていないことにより、血の流れも悪くなります。
その血の流れが悪い状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。
血は精神を栄養していると考えられている為、この瘀血の状態だと精神は栄養不足となり、
落ち着きが無くなったり、無気力になったり、不眠を起こしたりします。
月経が起こると、気も血も外へ排出される為、症状は治まっていく方向に働きます。
東洋医学的な見解では気の流れをスムーズにすることが大切になってきます。
汗ばむほどにウォーキングや半身浴などを行ってもらうと気の流れは整いやすくなります。
まずはできることから少しずつ生活習慣をいい方向へシフトチェンジしていき、
月経前症候群を改善していきましょう。
月経前症候群(PMS)で悩まれている方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.4.15
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は子宮内膜症について書いていきます。
子宮内膜症とは、本来子宮で増殖するはずの子宮内膜が子宮以外の場所で増殖している疾患のことをいいます。
場所は主に骨盤内での増殖が多いです。
骨盤内には、子宮や卵巣、直腸、膀胱などの臓器があります。
その中の卵巣や卵管、子宮と直腸の間に存在するダグラス窩という場所に発生しやすいです。
時には肺にも発生することがあります。
好発年齢は20歳代後半から30代で多く診られます。
この年代の5~10%の方が子宮内膜症を罹患しているといわれています。
子宮内膜症を罹患していると、
・生理痛が強い
・性交時痛がある
・排便痛がある
・腰痛が起こりやすい
等の症状が出てきます。
また、重症の場合は不妊の原因になります。
子宮内膜症がどこに生じているかによって出てくる症状も変わってきます。
例えばダグラス窩は子宮と直腸の間にある為、ダグラス窩に内膜症が発生していれば排便時に内膜症部分に直接刺激が加わり痛みを発します。
このように子宮内膜症の部位に直接刺激が加わるようであれば神経を介して強い痛みを発します。
また、内膜症により器官の癒着を起こしていても神経を介して強い痛みを発します。
他にも月経時に出る痛みを誘発させる物質であるプロスタグランジンが疼痛物質と合わされば、炎症を伴いながら痛みを起こします。
それによりさらに癒着がしやすい状況にもなっていきます。
この子宮内膜症は女性ホルモンであるエストロゲンによって状態が進行していきます。
その為、年齢と共に症状は落ちついてきます。
ですが子宮内膜症が起きやすい年代は、
子供を望む年代であったり、仕事が忙しい年代でもあります。
何より生活をしていく中で、かなりのストレス要因になるかと思います。
原因やメカニズムはいくつか説があるものの現在の所解明されていません。
いくつか説がある中でも有力視されているのが「子宮内膜移植説」です。
月経時に卵管を通じて月経血が逆流し、
月経血中の内膜組織が骨盤腹膜や卵巣などに生着して起きるとされている説です。
生着とは移植手術などで移植した臓器が定着して機能を果たしているというような意味です。
ここでは内膜組織が子宮内膜以外の組織に定着して、増殖をしていくという意味です。
ですが、月経血の逆流は80~90%の方が起きているといわれています。
中にはほぼ100%といわれていることもあります。
この説の通りであれば全員が子宮内膜症になっているはずです。
このような矛盾を解消する説として、免疫学的異常説がいわれています。
免疫学的異常説は、免疫異常により子宮以外の場所で内膜組織の拒絶を行うことができずに生着させてしまう説です。
要するに本来は受け入れない組織をプログラムの異常により間違えて受け入れてしまっている状態です。
他にも幹細胞説などもあり、まだまだ検証されている段階です。
次に東洋医学の方面からもみていきます。
子宮内膜症等、本来あるべきでない場所に発生しているものを、
東洋医学では“瘀血(おけつ)”と呼ばれています。
瘀血とは、血流が悪くなり滞りを起こしている状態、または
血流が悪くなることにより起こる病的な産物のことをいいます。
この瘀血が発生する過程はいくつかあります。
主に子宮内膜症や子宮筋腫は冷えから来ているといわれていますが、
冷えにより血の滞りが起きて瘀血が発生したもののことをいわれています。
他にも、血を巡らせる気が停滞すれば瘀血が生じますし、
そもそも気がすくなければ瘀血が生じます。
また、身体を流れる水の滞りが起きれば、気が停滞して瘀血が生じます。
瘀血は最終病変であるので、その過程のものを改善することも重要になってきます。
また五臓六腑でいうと子宮や卵巣などの生殖器系は腎と関係が深いです。
発生学的にも腎臓から泌尿器、子宮、卵巣が分化していっているので関係性は密接です。
東洋医学でいう腎は身体を温める大元となるところと考えれています。
この腎が弱ることにより、身体は冷え、子宮や卵巣の機能性も悪くなります。
結果、瘀血を生じて、その病変が生殖器系に出ることが考えられます。
腎を労わるには十分な睡眠と保温が大切です。
身体が冷えている方は、季節を問わず保温していきましょう。
婦人科系の悩みがある方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.4.28
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は子宮腺筋症と子宮筋腫について書いていきます。
本来、子宮内膜は子宮の内側に存在するのですが、
その子宮内膜組織が子宮筋層内に侵入して増殖するものを子宮腺筋症といいます。
要するに子宮の筋肉の中に内膜組織ができるのです。
原因は明らかになっていません。
ですが、発生年齢が30代後半からが多く、妊娠を経験された方が多い傾向にある為、
妊娠を機会に子宮筋が伸ばされてその隙間から内膜組織が直接侵入しているのではないかとも考えられています。
女性ホルモンであるエストロゲンの作用により内膜組織が増殖していくことにより、
子宮が大きくなっていきます。
子宮が大きくなると子宮内膜の面積も大きくなります。
また、子宮の過剰な収縮も起こすようになります。
それにより経血量が過多になり、貧血を起こすこともあります。
子宮の過剰な収縮を起こすことにより、子宮は虚血状態となり生理痛を伴います。
このように子宮腺筋症の主な自覚症状は月経量の過多と強い生理痛です。
子宮腺筋症と似た疾患が子宮筋腫です。
子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。
発生年齢は40歳代で多く、子宮腺筋症の30~40%の方が合併しているようです。
子宮腺筋症と子宮筋腫の違いはエコーなどの画像診断では鑑別が難しかったのですが、
近年ではMRIにより鑑別ができるようになっています。
子宮筋腫もエストロゲンにより大きくなっていきます。
閉経後は萎縮していきます。
子宮筋腫のできる場所はいくつかあるのですが、
子宮の筋層内にできることが多いです。
また、どこに子宮筋腫が起きているかによっても出てくる症状が変わってきます。
場所によっては不正出血や月経血の過多、不妊の原因にもなったりします。
東洋医学の方面からの見解は、子宮内膜症同様に“瘀血”と捉えます。
子宮内膜症についてのブログはこちらへ
https://refreseikotsuin.com/bloglist/子宮内膜症について/
瘀血は血流が悪くなっている状態やそれにより起こる病的産物のこと指します。
やはり子宮腺筋症や子宮筋腫も子宮内膜症同様に身体の冷えが根本にあると考えられます。
五臓でいうと「腎」が大元になってきます。
子宮との関係性も深いです。
この腎は身体を温める大元になり、腎は他の五臓同様に食事の栄養素により栄養されています。
その中でも腎はその影響が大きいです。
・季節を問わず身体の保温をすること
・睡眠を確保すること
・食事は腹八分目でなるべくバランスを気にすること
以上の3点を行っていくことが大切になってくると考えています。
生理痛や月経に関わる悩みをお持ちの方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.5.13
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は生理痛を東洋医学の視点からホームケアをしていく方法をお伝えしていきます。
生理痛は約80%の方が感じています。
その中30%の方が就労困難となる生理痛を感じられています。
朝から起き上がるのも辛い。
痛くて動けない。
毎月この痛みに耐えないといけないのが苦痛。
そういった声を聞くこともしばしばあります。
痛みが強い方は低用量ピルを飲まれている方が殆どではないでしょうか?
その中には、できれば薬に頼りたくないけど痛みが強すぎて服用を続けているという声も聞きます。
生理痛が起きるメカニズムや原因は明らかにはなっていませんが、
子宮が貧血状態になり起きているという説が有力とされています。
詳しくはこちらのブログを是非読んでください。
排卵後からプロスタグランジンという物質が分泌され始めて、
生理の時に分泌量がピークを迎えます。
このプロスタグランジンは子宮を収縮させる働きと痛みを誘発させる働きがあります。
この子宮の収縮により子宮の筋肉が貧血状態になります。
貧血状態になった筋肉からは痛みを発する物質が出てきますので、
プロスタグランジンの痛みを誘発させる物質と合わさり生理痛が出てきます。
〇生理痛を起こしやすくする要因
①冷えがある
身体に冷えがあることにより血流が悪くなり、子宮筋の貧血を起こしやすくなります。
②気の滞りがある
気は現代でいうエネルギーのようなものです。
ストレスを継続的に受けていたり、運動不足であったりすると気の流れは停滞し、
血流が悪くなります。
③虚弱体質である
元々貧血があったり、すぐに身体が疲れてしまう、または過労や睡眠不足などにより
気や血の量が足りていない状態であると、子宮筋も貧血状態になりやすくなります。
④骨盤が歪んでいる
骨盤からは子宮や卵巣に行く神経が出ています。
骨盤の歪みがあると子宮筋の動きが悪くなり、プロスタグランジンが過剰分泌して過度な子宮の収縮に繋がる恐れがあります。
①~④の1つだけ当てはまるというよりも複数当てはまる方がほとんどだと思います。
これらの要因を少しでも軽減していくためにツボを3つ紹介していきます。
今から紹介するツボはどれも貧血の状態に対して有用なツボです。
〇太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の間にあって、上に指をたどっていくと指が止まることろにあります。
太衝は気の流れをスムーズにする効果もあります。
〇三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上、親指3本分のところにあります。
女性のツボという別名があるくらい、女性ホルモンのバランスを整えるなど、
女性特有の症状に有用なツボです。
③内関(ないかん)
手首の中央から親指2本分上のところにあります。
酔い止めのツボとしても知られていて、精神を落ち着かせるツボです。
これらのツボに親指でグーっと指圧してください。
15秒指圧して、指を離す。
また15秒指圧して、離す。
これを3回ずつ各ツボに刺激を入れてください。
できればお風呂に入りながらなど、毎日行ってもらえるとベストです。
セルフでお灸ができるかたはお灸をしてもらえると尚良いです。
生理痛で悩まれている方、薬に頼らずに改善したい方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.6.22
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は月経前症候群(PMS)の対策について書いていきます。
月経前症候群とは“月経前3日~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で月経発来とともに減退ないし消失するもの”と定義されています。
詳しくは下記のURLから月経前症候群(PMS)についてのブログを読んでください。
PMSは生理前に起きる不調の事で、
頭痛やイライラ、気分の落ち込み、無気力などの症状を引き起こします。
イライラが強すぎて物に当たったり、人を傷つけてしまうケースもあります。
そうなるとさらに気分が落ち込み、自己嫌悪に陥ってしまいますよね。
PMSの原因は明らかにはされていませんが、
PMSで悩まれている方に共通して、
脳の興奮を抑えるセロトニンという物質とGABAという物質の分泌低下が起きているようです。
これらの原因として女性ホルモンとの関連性が現在検証されている段階です。
では、どうやってセロトニンを増やしたらいいのでしょうか?
セロトニンは脳内や腸内で作られますが、脳で働くセロトニンは脳内で作られたものに限ります。
このセロトニンの材料が「トリプトファン」というたんぱく質です。
トリプトファンは体内では生成されず、食事からのみ摂取できるタンパク質です。
トリプトファンを含む食材は動物性たんぱく質や大豆製品、乳製品などです。
バナナにはビタミンB6というビタミンが含まれており、
トリプトファンを含む食材と一緒に摂取するとトリプトファンの吸収率が高まると言われています。
また、トリプトファンは朝に摂取すると吸収率が高まるとも言われています。
さらに日中に太陽の光を浴びることによりセロトニンの生成、分泌を促します。
朝食を摂る習慣が無い方は、バナナやヨーグルトなどの食べやすいものから始めて頂くのも良いです。
次にツボを使ったケア方法をお伝えいたします。
東洋医学での見解では“氣”の流れが停滞することにより起きていると考えられます。
五臓六腑で言うと“肝”の問題が大きいです。
そこでオススメのツボを2つ紹介致します。
〇太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の間にあって、上に指をたどっていくと指が止まることろにあります。

太衝は気の流れをスムーズにする効果もあります。
〇三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上、親指3本分のところにあります。

女性のツボという別名があるくらい、女性ホルモンのバランスを整えるなど、
女性特有の症状に有用なツボです。
これらのツボに親指でグーっと指圧してください。
15秒指圧して、指を離す。
また15秒指圧して、離す。
これを3回ずつ各ツボに刺激を入れてください。
できればお風呂に入りながらなど、毎日行ってもらえるとベストです。
セルフでお灸ができるかたはお灸をしてもらえると尚良いです。
月経前症候群(PMS)で悩まれている方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.7.8
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は生理が来なくなった時のセルフケアについて書いていきます。
妊娠しているわけでもないのに生理が来ない期間が続くと、何かの病気かな?とか
不安になりますよね。
ネットで調べていくうちに不安が大きくなり、一人で悩んだりもすると思います。
無月経になる要因はストレスによるものやホルモンバランスの崩れによるもの等様々です。
脳に腫瘍ができたことにより無月経になることもあります。
まずは病院での検査を受けられることをお勧め致します。
詳しくは下記のブログを読んでみてください。
病院へ行っても原因がわからないものや、ホルモンの分泌が上手くいかないことにより起きているもの等は東洋医学の得意分野です。
東洋医学では無月経は、血の不足か血の滞りと考えられています。
東洋医学的な分類と共に対策を見ていきましょう。
〇冷え性タイプ
元々冷え性だったり、出産時に出血が多くそこから身体の調子が悪い方や、
過労で身体の疲労が取れないまま酷使している等。
身体の氣が不足して冷えが強まっていると血の滞りが起きます。
このタイプは四肢の冷えや、腰のだるさ、耳鳴りなども起きていることがあります。
自宅でのセルフケアは、カイロで下腹部を温めましょう。
温める場所は、おへその下、親指3本分のところです。
関元というツボがあり、身体を温める効果が高いです。
〇貧血タイプ
胃腸が弱かったり、貧血があると次第に無月経になることがあります。
このタイプは消化器の不調や四肢のむくみ、無力感なども起きていることがあります。
自宅でのセルフケアは、貧血にはやはり食事です。
貧血に良い食材を調べてもすぐに忘れてしまいますよね。
黒と赤の食材は貧血に対して効果的な食材が多いです。
レバー、トマト、クコの実、烏骨鶏、黒ゴマ等々。
王道なだけにレバーは効果が高いと感じています。
〇ストレスタイプ
ストレスなどにより気の流れが悪くなると血の滞りを起こします。
このタイプはお腹の張りが強く出たり、抑うつ感があったり、イライラし易かったりします。
セルフケアは景色を見ながらの1時間ウォーキングがオススメです。
考え事をしながらだとあまり効果がないように感じます。
ストレスを抱えている時は気持ちが内側に入っているので、景色を見て外側に意識を向けると気分が変わってきます。
1回のウォーキングで効果が出ないこともあります。
まずは効果が出るまで数回は続けて頂けたらと思います。
〇水太りタイプ
暴飲暴食などにより水分の巡りが悪くなると血の滞りが起きます。
このタイプはむくみ、多量のおりもの、悪心等が出ていることがあります。
セルフケアは、水の流れを良くする為に汗をかきましょう。
湯船に入る習慣をつけたり、少し汗ばむくらいウォーキングしたり。
水分を摂らない方も水分の巡りが悪くなります。
こまめに水分補給することも効果的です。
おおまかにタイプ分けを行いましたが、上記にあてはまらない場合もあります。
複合して出ることも多々あります。
生理が来なくて悩まれている方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.7.22
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は月経前症候群(PMS)についてわかりやすくまとめました。
毎月来る辛さ、、、考えるだけで嫌になりますよね。
感情のコントロールができなくなり自己嫌悪におちいったりしないでしょうか?
このブログを読んで少しでも参考にして頂けると嬉しいです。
月経前症候群(以下PMS)は、月経前3日~10日の間続く身体的あるいは精神的症状で、
月経発来とともに減退ないし消失するものと定義されています。
身体的症状
・頭痛
・腰痛
・乳房の張り感や痛み
・下腹部痛
・便秘
・下痢
精神的症状
・イライラ
・不安
・抑うつ
・緊張感
・集中力低下
・疲労感
〇PMSの原因
PMSの原因はまだ解明されていません。
ですが、様々な説があがっており、その中でも有力なのがセロトニン説です。
セロトニンは脳内や腸内に存在し、脳内では神経を繋ぐ伝達物質として働きます。
セロトニンが正常に分泌がされることにより、精神は安定し、
感情をコントロールすることができます。
脳を興奮させるノルアドレナリンは正常の範囲内の分泌量であれば、
やる気や集中力の向上に繋がりますが、
過剰に分泌されると攻撃的になったり、パニック障害を引き起こすと言われています。
このノルアドレナリンの分泌が過剰にならないようにセーブしてくれるのもセロトニンです。
PMSの症状を持っていない方に比べてPMSの症状を持っている方は、
セロトニンと脳の興奮を抑える物質であるGABAの分泌量が少ないという研究結果が出ています。
また、PMSの症状を持つ方にセロトニンの分泌を促す薬を投与すると、
症状の改善がみられることからもセロトニン説が有力とされています。
セロトニンを増やすには、セロトニンの材料であるトリプトファンという必須アミノ酸を摂取することが大切になってきます。
〇セロトニンを増やすには?
朝にトリプトファンを摂取することにより日中に太陽の光を浴びてセロトニンが生成されます。
朝食にトリプトファンを含む食材を摂取して頂けると効果的です。
トリプトファンを多く含む食材は、
豆腐、味噌、納豆などの大豆製品。
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品や穀類です。
〇東洋医学からみたPMS
東洋医学では、PMSの症状が出る生理周期は氣が充満している時期にあたります。
その為、氣のコントロールが上手くいかないと、氣の巡りが悪くなり、
張りや張ったような痛みが、お腹や腰、乳房に起きやすくなります。
また、氣のコントロールが上手くいかないと、その滞っている氣が胃に流れ込む傾向にあります。
そうすると、胃痛を起こしたり食欲を落としたりします。
氣は温める効果があり、同じ場所に停滞すると過剰な熱になることもあります。
そのような状態になると、過剰な食欲を起こすこともあります。
また熱は上に昇る性質がある為、頭痛やイライラを起こす要因にもなります。
東洋医学では、血は氣により運ばれ全身を巡り、血は精神を栄養すると考えられています。
氣の巡りが滞りと血も滞り、精神の栄養が損なわれます。
精神の栄養不足が起きると、落ち着きが無くなったり、無気力になったり、
不眠に繋がったりもします。
月経が起こると、氣も血と一緒に排出される為、症状は治まっていく方向に働きます。
東洋医学での見方では、氣の流れを整えることが大切になってきます。
〇氣の流れを整える方法
①40分間のウォーキング
景色を見ながらウォーキングするとより効果的です。
②柑橘系の入浴剤を入れてお風呂でリラックスする
柑橘系の匂いは氣の流れを整える作用があります。
③太ももの内側のストレッチ
太ももの内側には肝のツボの流れがあり、肝は氣の流れに密接の関係します。
この3つの内の1つでも良いので、一度試してみてください。
また、PMSで悩まれている方は一度、品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご相談ください。
2020.9.27
こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は生理痛で悩まれている方の力になりたいと思い、対策も含めて書かせて頂きました。
鍼灸などの東洋医学との相性も凄く良いので是非参考にしてください。
〇生理痛とは
生理痛は月経前や月経中に下腹部痛や腰痛の症状が出るものを言います。
それと同時にお腹の張りや、気持ち悪さ、頭痛、イライラなどの症状も一緒に出てくることがあります。
正式には月経困難症と呼ばれています。
〇機能性月経困難症
骨盤内に器質的な原因がないのに月経困難症をきたすもの。
〇器質的月経困難症
骨盤内に子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症などの原因があり、それにより月経困難症をきたすもの。
〇生理痛の原因
機能性月経困難症の原因は様々な説が明確にはなっていませんが、
現在のところプロスタグランジン説が有力とされています。
プロスタグランジンは月経時に子宮筋を収縮して月経血を排出する働きをします。
また、疼痛誘発物質でもあり痛みの閾値を下げます。
痛みの閾値を下げるという事は、痛みが出やすくなるということです。
プロスタグランジンのみでは痛みは出てこず、疼痛物質と一緒になることにより痛みを発します。
プロスタグランジンは排卵後から分泌が上昇し始めて月経時にピークになります。
月経時に子宮筋の働きが悪いと、過度にプロスタグランジンが分泌されます。
すると子宮筋は過度な収縮を起こし、子宮筋が虚血状態を起こします。
子宮筋が血液不足の状態です。
虚血状態になると疼痛物質が分泌される為、プロスタグランジンと合わさり痛みを発します。
また、身体の血流が悪く子宮筋への血流不足があると、同じく子宮筋の虚血状態を起こし痛みを発します。
子宮からの痛みを伝える神経はお腹の内側を通り、背骨を介して腰部に分布されます。
その為、下腹部痛だけではなく、腰痛も起こします。
〇東洋医学から見る生理痛
東洋医学では月経血の滞りが起きたり、子宮の動きが悪くなることにより生理痛が起きると考えられています。
月経血の滞りや子宮の動きが悪くなる状態は大きく3つのタイプに分かれます。
①氣の滞りによるもの
身体を流れる氣の流れが滞りを起こすと月経血の滞りや子宮の動きが悪くなり痛みを起こします。
元々お腹が張りやすかったり、のぼせやすい方は当てはまりやすいです。
対策としては、ウォーキングなどで軽く汗が出てくるまで運動を行ったり、
湯船でじんわり汗をかくようにすると氣が流れ始めます。
②冷えによるもの
身体に冷えが入り、それが子宮にまで届くと子宮の動きは悪くなります。
また、冷えにより血流も悪くなり月経血の滞りも起きます。
それにより痛みを起こします。
濡れた身体で冷たい風に当たったり、生ものや冷たい物を好んで摂取する方は要注意です。
対策としては、下腹部と骨盤部にカイロをはって温めたり、
薬草系の入浴剤を入れて芯を温めるといいですよ。
③虚弱体質によるもの
元々身体が弱かったり、過労や性交渉の過多で身体の体質が弱っていくと、
子宮を栄養する力が弱くなり痛みを起こします。
痛みの程度は弱い傾向があります。
対策としては、元々の体質が弱いという事もあるので、
他の人と比べずに自分のペースで身体を休めてあげることが大切です。
しんどく感じない程度にウォーキングを行ったりするのもいいですし、食事面から整えることもおすすめです。
これらの要因以外にも血流が悪くなることにより生理痛を起こすことがあります。
まずは自分の体質や原因を少しでも知っていけると対策が見つかっていきます。
生理痛で悩まれている方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2020.10.24