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こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今年は暑さが早い時期から来たので夏が長く感じますよね。
少しでも夏の季節が過ごしやすくなるように東洋医学の観点から書かせていただきます。
〇体は環境の影響を受ける
まずは東洋医学の基本的な考えとして、私たちは四季や気候の変化を受けながら生きています。
東洋医学では“陰陽”という言葉があります。
これは、朝と夜・男性と女性・天と地など表と裏を表しています。
表が無ければ裏も存在しないですよね。
全ての物には表と裏があり、それらは2つで1対として存在します。
体の中も陰陽のバランスが保たれており、四季や気候により陰陽バランスの比率が変わっていきます。
〇体を構成する主な要素
体内を構成する主要なものが、氣・血・津液です。
氣とは、エネルギーのようなもので血をスムーズに運行することや臓腑や筋肉の働きに関係するなど、人が生きていく為の原動力となります。
血は体の各組織を栄養と潤いを与えて生命活動の維持に役立ちます。
津液とは、人の正常な水液を総称したものです。
胃液や鼻水、涙なども津液です。血同様に体の組織を滋養します。
〇夏は暑さという陽の季節
夏は陽の性質を持つ季節です。
暑さは発散する性質がある為、氣は消耗し疲れやすくなります。
また、汗を多量にかくことにより津液が減少し体内を潤すことができなくなると同時に汗は氣も一緒に排出する為、氣もさらに消耗します。
氣はエネルギーとしての役割があるので、氣の消耗が激しくなると、体がだるい・動かない・気力が起きないなど夏バテ症状が出てきます。
〇現代では冷房による影響にも注意
現代では、冷房による冷え症も問題になっています。
冷房による風は氣をいためやすいと考えられています。
氣は体を温める役割もある為、氣がいたむと体は冷えます。
また氣のバリア機能も弱る為、風邪をひきやすくなります。
暑さで氣を消耗し、さらに冷房で氣をいためるという二重攻撃で不調が倍増します。
〇夏の過ごし方
夏は五臓の“心”が活発になる季節と同時に疲れも出やすくなります。
心は精神とも深く関係していると考えられており、気持ちに余裕を持って心穏やかに過ごすようにするといいと考えられています。
怒ってばかりいたり、予定に追われて余裕がないと心は傷つきやすくなり、動悸・息切れ・めまい・不安感などの症状が出ることがあります。
激しい運動は氣の消耗を加速させます。
そこに暑さが加わるとさらに氣の消耗は加速します。
日中は避けて、運動を行う日にちの間隔もあけながら行うなどの工夫が必要になります。
他にも自然界の陰陽に合わせて生活することが大切で、日が昇るのが早く、沈むのが遅い夏は、夜は遅く寝てもいいですが、朝は早起きすることで体調が整いやすくなります。
休みの日もなるべく早起きを心がけると体は楽です。
〇冷たい飲み物に注意
夏は冷たい飲み物を摂りたくなりますよね。
少しであれば良いですが摂りすぎてしまうと消化器の調子が悪くなり体が冷える方向に向かいます。
冷え性の方はより気をつけていただきたいです。
〇夏は苦みの食材を選ぶ
苦みのある食材には体内の熱を逃がす作用があると考えられています。
苦み以外の物でも夏に摂ると良い食材も含めて紹介させていただきます。
小麦や牛乳は消化されにくい性質もあるので、摂り過ぎには注意してください。
これらの食材を取り込みながらバランスの良い食事をすることが大切になってきます。
〇最後に
冬の季節に特に調子が悪くなる、痛みが強くなるという方は多いと思います。
冬の不調は夏に治しやすいと東洋医学では言われており、この夏の季節の過ごし方次第で冬に出る不調も改善することがあります。
是非、試してみてください。
東洋医学の視点からも体を診てほしいという方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2022.8.16