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東洋医学から見た月経の周期

こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。

 

今回は、月経の周期を東洋医学の見解で見たものを書いていきます。

 

まずは月経のメカニズムについて少し書いていきます。

 

月経は約28日の周期で毎月起きます。

 

この月経周期はホルモンの作用により調整されています。

 

月経に関わるホルモンは脳にあるえんどう豆程の大きさの下垂体という場所から分泌されます。

 

ここが司令塔の役割を果たして、
卵巣に働きかけます。

 

その卵巣からさらにホルモンが分泌されて卵胞の成長や子宮内膜の増殖を促したり、妊娠しやすい状態にしたりします。

 

月経周期は低温期と高温期があります。
これもホルモンの影響を受けています。

 

低温期は、月経時と排卵が行われるまでの約14日間です。

 

高温期は、排卵から次の月経が起きるまでの約14日間です。

 

①月経時(約3日~7日)
妊娠されなかった場合は女性ホルモンの分泌量が少なくなり厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち排出されます。

それと同時に下垂体からのホルモンによりまた新たな卵胞が作られ始めます。

 

 

②子宮内膜が増殖する時期(約7日間)
月経後から女性ホルモンのエストロゲンというホルモンの分泌が増えていき子宮内膜が増殖していきます。

このエストロゲンの分泌がピークに達した時に下垂体からのホルモンが分泌されて排卵を促すのと、プロゲステロンという妊娠に必要なホルモンの分泌量が増えていきます。

 

このプロゲステロンの作用により体温は上がり高温期へと入っていきます。

 

 

③排卵後~着床(約7日間)
排卵後、受精した場合はその受精卵は子宮に移動して子宮内膜に着床して妊娠が始まります。

 

④受精卵の育成(約7日間)
妊娠した場合はプロゲステロンの分泌が引き続き行われ続けて受精卵の育成が行われます。

 

受精が行われなかった場合は、
エストロゲン、プロゲステロン共に分泌が減少して月経が始まります。

 

ここまでが大まかな月経周期の内容です。

 

次にこの月経周期を東洋医学の見解から書いていきます。

 

 

東洋医学では、月経周期に関わってくる五臓は、
脾と肝と腎です。

 

また物質でいうと、
気、血、精です。

 

脾は消化器にあたり、消化吸収を行い、血の源になる栄養物を生成します。

また血管から血が漏れでないようにする作用もあると考えられています。

 

肝は血や気の調整機能があると考えられています。

 

腎は両親から受け継いだ先天の精や食事から得られる後天の精を蓄えています。
精とは生命エネルギーのようなものです。
この精は血や気にも変化すると考えられています。

 

腎の作用によりこの精が漏れでないようされています。

 

 

 

気は様々な作用があり、
温める作用、推し進める作用、変化させる、物質の形を留める作用等があります。

 

①月経時
妊娠がされなかった場合は、子宮自身の作用により血を排出しようと働き始めます。
肝の気や血を調整する機能がそれを助けて、脾や腎の血を漏れでないようにする作用を上回ることにより月経が起こります。

 

 

②子宮内膜が増殖する時期(約7日間)
月経後、血を子宮に届ける為に脾は血を生成し、肝は貯蔵していた血を送り、腎は精を血へと変化させて子宮に届けます。
この時期は低温期にあたります。

 

暴食などで消化器を傷めていたり、
ストレス過多などで肝を傷めていたり、
睡眠不足で腎を傷めていたりすると、低温期は伸びてしまいます。

 

 

③排卵~着床(約7日間)
この時期は血よりも気が子宮内に充実していて、その気の作用により排卵が起こります。
この気は肝が調整しています。
また精は血ではなく、気に変化されます。
気が充満していることにより高温期へと入っていきます。

 

肝の弱さがあると排卵時期がずれやすくなります。

また脾や腎の弱さがあると不正出血がみられることもあります。

 

 

④受精卵の育成(約7日間)
受精卵は胎児へと成長していくために気、血、精が多量に子宮に注がれます。

 

その為気の滞りが起きるので、ほてりや頭痛、乳房の張り等が少しばかり出てきやすくなります。

 

元々気の滞りがある場合はそれが顕著に出てきやすくなります。

 

妊娠がない場合は次の月経の準備になります。

 

省いている内容もありますが、ここまでが東洋医学での見解です。

 

 

月経の周期に合わせた施術をさせて頂くことにより、施術の効果にも影響してきます。

 

 

月経に関して悩みがある方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。

2020.2.22

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