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こんにちは!リフレ鍼灸整骨院の寺内です。
12月に入り、忘年会もありお酒を飲む機会も増えてきたのではないでしょうか?
そこで今回はお酒のお話をしていきます。
お酒を飲み、アルコールが体内に入ると、胃で20%、小腸で80%吸収されます。
そして、その大部分が肝臓で分解されていきます。
アルコールは身体にとって毒なので
分解して、体外に排出していく必要があります。
その重要な役割を担っているのが肝臓ということになります。
上記の図のように、身体の中では分解が進んでいきます。
私たちが口にするお酒の主成分はエタノールになります。
まず、エタノールは
ADH(アルコール脱水素酵素)によって、
アセトアルデヒドに分解されます。
このアセトアルデヒドが、お酒を飲んだときに出る、
頭痛や動悸、悪酔いの原因物質です。
そのため、アセトアルデヒドが分解されず身体に残ると、
二日酔いになります。
次に、アセトアルデヒドは
ALDH(アセトアルデヒド分解酵素)によって、
酢酸に分解されます。
さらに酢酸は、水と二酸化炭素に分解されて、
尿や汗、呼気として体外へ排出されます。
ALDHについて解説していきます。
ALDHは次のように分類されます。
・ALDH1:アセトアルデヒドが高濃度になると働く
・ALDH2:アセトアルデヒドが低濃度のときに働く
基本的にはALDH2が働いています。
大量飲酒などで分解が間に合わなくなると、ALDH1が働くようです。
ここで大事なのが、
お酒の強さはこのALDH2の酵素の働きで決まるということです!
酵素の働きの善し悪しは、遺伝で決まっています。
働きが弱いもしくは、欠損している場合は、
アセトアルデヒドを分解できないのでお酒に弱いタイプの人です!
逆に、働きが強い人がお酒に強い人となります!
日本人の44%は、このALDH2の酵素の働きが
弱いもしくは、欠損しているそうです!
それに比べ、欧米人は0%みたいです。
そりゃ欧米人はお酒が強いわけだと思いました。
その他にアルコール分解に関わるのがMEOSです。
MEOSは、シトクロムp450という酵素が働きます。
これは、本来、薬物分解に働く酵素です。
しかし血中アルコール濃度が上がってくると、
アルコール分解にも働き始めます!
MEOSはお酒を飲み続けると、
耐性がつき、アルコール分解によく働くようになります。
結果、アルコール分解がよく進むので、
お酒を飲める量が増えてくるということです!
最初はお酒が飲めなかったけど、飲んでくうちに飲めるようになったタイプの人は注意が必要です。
MEOSはアルコールを分解していく過程で
フリーラジカルを産生してしまいます。
フリーラジカルは不安定な分子です。
安定を求めようとして、身体の中を動き回ります。
そうすると、生体の膜が攻撃されていきます。
その結果、心疾患やガンなどの病気に繋がってくると言われています。
また、アルコール性の肝障害は肝小葉に多くみられます。
それは、MEOSが肝小葉に多く存在するからだと言われています。
もともとお酒が強かった人よりも、
途中からお酒が飲めるようになった人のほうが、
ガンや肝障害になりやすいという研究結果も報告されています。
ちなみにアルコール依存症になりやすいタイプの人は、
もともとお酒が強かった人みたいですよ!
今回はお酒の分解についてまとめました。
飲みすぎてもいいことはないので、無理せず、お酒を楽しみましょう!
2022.12.15