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こんにちは。リフレ鍼灸整骨院の行田です。
今回は無月経について書いていきます。
無月経には大きく分けていくつか種類があります。
初経以前や閉経後、妊娠中や授乳期などは生理的な無月経です。
それ以外のものが病的無月経とされており、
18歳になっても初経がこないものを原発無月経と呼ばれています。
これまで月経があったのに3カ月以上停止したものを続発無月経と呼ばれています。
月経のメカニズムにはホルモンが関わってきています。
視床下部という脳にある自律神経やホルモンバランスを整える中枢があります。
この視床下部を起点に下垂体という脳の部分へ連絡が行き、卵巣および子宮へと連絡されます。
この連絡のどこかで異常が起きることによりホルモンバランスが崩れ無月経が起こります。
簡単にそれぞれの分類について書いていきます。
〇視床下部性無月経
なんらかの原因により視床下部に影響が出て視床下部からの指令が出なくなることにより起こる無月経です。
例えば拒食症などもここの分類に入ります。
急激な体重の減少によるストレスに抗ストレスホルモンである副腎皮質から出るコルチゾルが急上昇します。
それにより視床下部から下垂体の連絡が上手く行かなくなり性ホルモンが放出されなくなります。
このようにして無月経が起こります。
拒食症による無月経や体重減少性無月経は、まずは体重を増やす必要があります。
他には視床下部から出るドーパミンが減少しても無月経が起こります。
ドーパミンは乳汁分泌を促進するプロラクチンというホルモンの分泌制御を行っています。
ドーパミンが減少することによりプロラクチンの制御ができずに分泌が過多になると、
乳漏症といって授乳期でないのに乳汁が分泌されます。
このプロラクチンの作用は乳汁分泌促進以外にも性腺制御作用や卵巣機能制御作用がある為、無月経が起きます。
このドーパミンが減少する理由としては、腫瘍外科出術や向精神薬、抗潰瘍薬が有名です。
〇下垂体性無月経
下垂体無月経では下垂体腫瘍や下垂体の機能低下によって無月経が起こります。
下垂体腫瘍によりプロラクチンの分泌が過多になります、
それにより性腺制御作用、卵巣機能制御が起こり無月経になります。
また、頭部の外傷や腫瘍だったり免疫異常により下垂体の機能が低下することがあります。
下垂体前葉という場所からは副腎、甲状腺、性ホルモンを刺激するホルモンやプロラクチンや成長ホルモンが出ます。
ここの機能が低下すると無月経は勿論の事、様々な症状が出てきます。
〇卵巣性無月経
卵巣性によるものとされているのは腫瘍や卵巣や性腺の形成不全です。
〇子宮性無月経
子宮の発育不全や欠損であったり、人工中絶や流産により子宮が傷つき無月経になるとされています。
〇その他
その他にも胎児の成長段階での問題で処女膜が閉鎖されていて外部に経血が出ない場合もあります。
また、甲状腺疾患、副腎疾患、貧血、肝疾患、糖尿病、膠原病などの疾患の二次的障害として出ることもあります。
甲状腺ホルモンは卵胞の発育に関係しているので、甲状腺の機能が低下すると不妊の原因になることもあります。
また、甲状腺自体の問題で甲状腺ホルモンの低下が起きている場合は下垂体から出る甲状腺刺激ホルモンとプロラクチンが過剰分泌を起こします。
プロラクチンの作用により無月経が起こります。
その他、副腎疾患や糖尿等の二次的障害もホルモンや神経、血管などの問題から無月経が起こります。
東洋医学では無月経は、血の不足か血の滞りと考えられています。
血に関わる五臓は肝、心、脾、腎です。
衝脈と任脈という子宮に繋がる脈があり、その衝脈と任脈に肝、脾、腎から血が流れ込み子宮に血が溜まっていくと考えられています。
〇冷え性タイプ
先天的に身体を温める腎が弱っていたりすると、衝脈や任脈に血が注がなくなります。
また、産後の出血過多によるダメージでも起こることがあります。
このタイプは四肢の冷えや、腰のだるさ、耳鳴りなども起きていることがあります。
≪対策≫
・腹巻をしたり下腹部や腰部にカイロをはり温める。
・睡眠や休養を十分に確保する。
〇貧血タイプ
消化器の弱さがあったり、貧血があると次第に無月経になることがあります。
このタイプは消化器の不調や四肢のむくみ、無力感なども起きていることがあります。
≪対策≫
・脂っこいもの、辛い物、味の濃いものなどは極力避けるようにする。
・レバーなど鉄を含む食材も積極的に取り入れる。
・激しすぎる運動は避ける。
〇ストレスタイプ
ストレスなどにより肝の気が滞り、任脈や衝脈の滞りが起きて無月経となります。
このタイプはお腹の張りが強く出たり、抑うつ感があったり、イライラし易かったりします。
≪対策≫
・体を動かしたり半身浴をして汗をかくようにする。
・趣味の時間など自分の時間を確保する。
〇水太りタイプ
暴飲暴食などにより水分の巡りが悪くなり、任脈や衝脈の血の流れを滞らせることにより無月経が起こります。
このタイプはむくみ、多量のおりもの、悪心等が出ていることがあります。
≪対策≫
・腹八分で抑える。
・よく噛んで食べるようにする。
・根菜を積極的に取り入れる。
実際には、西洋医学的見解と東洋医学的見解を織り交ぜながらお身体の状態を確認し施術をさせて頂きます。
生理が来なくて悩んでいるという方は品川駅港南口にあるリフレ鍼灸整骨院にご連絡ください。
2022.10.25